選ぶことと(知らないうちに)選ばされていること

週末は久しぶりに新宿に繰り出した。
南口のタワーレコード、面白そうなものがあれば買おうかな、と。思ったんだけれど、TSUTAYAで借りられるものなら無理して買わなくてもいいような気になってしまった。熱を持って音楽を聴けない…。向き合う時間が必要なのは歌詞カードとは別の文字だと思っているからかな。それでもフラフラしながら気になっていたCD何枚かを試聴する。
五年前は膝が震えるような気持ちにさせられることもあったけど、全て若さのせいだったのかなと思うほど気持ちがついて行かない。
一つの棚が気になった。スカート、ミツメ、シャムキャッツceroあだち麗三郎、片想い、なつやすみバンド、柴田聡子、最近よく見かけたり友人がよく聴いたりしている。自分自身購入検討中のものが多く陳列されていた。その棚の括りは東京インディーズ。…なにか胸につかえるものがあった。たしかに、インディーズで東京近郊のバンドでってまとめ方だし、自分でもそれを求めてた部分が無いわけじゃないけど、少なくとも特集されて嬉しいものじゃない。そういうまとめはAmazonがしてくるもんだと思うし、実店舗でやられると晒し上げられてる様な気分にすらなる。溢れてる情報の中から誘導はされているにせよ自分で探し出した感覚が欲しいのに。「お客さん、そんなに歩き回ってお店の中を探さなくてもきっとあなたの好きそうなのはこの棚の前に来れば全部すみますよ」。じゃ嫌なんだ!自意識過剰な音楽リスナーはナイーブなんだから、あんまり目立たせないでくれよ。