交信

時間を超えて、音楽の話を父とする

thundercat

何を聴いて育てばこんな音楽を愛せるのか。

 

いまの時代の雰囲気を表すのがthundercatだとしたら、余りにも洗練されていて、かつ、30代に足を踏み入れた自分にとっては記憶のはじめの方の音楽に近い。

 

ジャケットを見た限りでは父の聴いていたマイルスを。音を聴いてはまだ知らない父の青年期を。

 

知らない私のノスタルジーを刺激する、確かに身体が揺れる音楽は誰のものなのか。人が作って人が聴く、何を模す事もない、自然と呼ぶ環境の中に身を置いた、自身の作り上げたどこからも自動的には辿り着けない理想の原型を受け入れる人の為の音楽なのかも知れない。

 

 

Drunk [帯解説・ボーナストラック1曲収録 / 国内盤]  (BRC542)

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