シティ ポップ

言葉の定義はゆらぐものだと思っている。意味が深くなる事も分散する事ももちろん起こる。
シティポップは推測するに、レコード会社や音楽誌が作った言葉なんだろう。それまでの邦楽の潮流に無かった都会的な音楽を指して一つのジャンルを新しく設定しただけなんだと思う。それが80年代。
2000年代後半になり、東京インディーズと呼ばれたバンド、ミュージシャンがシティポップの次代の旗手として取り上げられる。その界隈のバンドを好む私はシティポップブランドが多少一般的になるに従って思ったのだ、シティポップって一体なんだ?と。
様々なシティポップ像があるようで、私は 森は生きている をシティポップとして聴けないのだけれど、彼らもそこに位置するらしい記事をどこかで読んだ。
都市をシニカルに捉えた音楽がシティポップなら、ナンバーガールだってシティポップになってしまう。別に問題はないけど。

思うに、シティポップはシティのポップスであり、シティを歌ったポップスであれば誰が分類されても良いのだ。もう、ラブソングと同じ位にシティポップで良いはずなんだ。

私が音楽を聴くのは、自分のものにできる音楽を見つけるためだから、プレイヤーがジャンルの分け方についてどうこう言うのはどうでもいい事なんだ。