松之丞改メ神田伯山真打昇進披露興行 絵を描く
講談は高校生の時に課外授業で聴いて以来
観に行った事はなかったと思う。
神田伯山を魅力的に感じるのは何故だろう。
浅草演芸ホールで観た襲名披露興行での一席に感じたことを書き留めておこうと思う。
客との距離感は寄せに行くより引きつけるイメージ
当然自分のために来ている客が9割
感覚的にはラジオドラマ
SE的な効果音は不要
初心者でも楽しめる様な派手なシーンを含むネタを選ぶ
集中力の持続時間の把握能力が高い
話の中と外へ出入りのタイミングが巧妙で、自分の感覚が掴まれている事を自覚できる
身を委ねても安心感がある。
台詞回しの速度はこちらが耳を傾けたい内容と気づきのリズムのシンクロしている。
存在しないBGMのグルーヴを感じる
釈台を叩く一瞬前、想像力を引き寄せる糸を切り、叩いた音は立ち止まる自意識の足音のよう。
講談は凧揚げのよう。
付かず離れず、互いに引き合う糸の張り、台本は風